U US18650GR Li-ion電池

リチウムイオン・バッテリー

少し古いA4ノートに使われている18650タイプのリチウムイオン二次電池(セル)です。 ノートPCのリチウムイオン・バッテリーパックは高いので、できればセルを交換したい...と考えますよね。 そこでDELL、東芝、Appleなどのバッテリーパックを割って観察しましたが、なかなか手強そうです。(写真はDELL)

リチウムイオン

リチウムイオン・バッテリーパックを分解

バッテリーを割ってみると各社とも、だいたい以下のようになっていました。

  • 各セルは薄い金属板にスポット溶接で接続されている。
  • セルは2〜4本1組として並列に接続されている
  • それがさらに2〜3組直列に接続され必要な電圧、電流を得ている
  • 並列に接続されたセル1組ごとに、コントロール基板へ配線がある
  • 温度センサか温度ヒューズのような物が複数設置されている。
  • セルの筒状の部分は負極(-)で表面は薄いフィルムが覆っているだけ。
リチウムイオン電池
18650タイプのリチウムイオン セル
-品番公称容量
(mAh)
公称電圧
(V)
直径(mm)高さ(mm)
SONYUS18650GR G318003.71865
SONYUS18650GR G420003.71865
SONYUS18650GR G521003.71865
PanasonicCGR18650HG18003.618.565.0
PanasonicCGR18650A 20003.618.565.0
PanasonicCGR18650AF20503.618.665.2
PanasonicCGR18650CF22503.618.665.2
PanasonicCGR18650DA24503.618.665.2
PanasonicCGR18650E 25503.718.665.2
松下industrial solutions
リチウムイオン電池のセル交換、できないことはないのだが...

使えそうなリチウムイオン電池・セルをどうやって探すかが一番の問題で、 私は偶然DELLの放出品らしき物を見つけたのでセルを確保できましが、通常の中古セルはあまり期待しないほうが良いかもしれません。セル交換後のテストは緊張します、幸い異常な発熱もなく無事でした。一応...私が注意した点を参考までに書きますが...セル交換は、交換後異常発熱、発火等の危険も伴いますからお勧めしません。またサイズ的にも非常に厳しい作業です。

  • セルに直接ハンダ付けは無理(危険)なので薄い金属板ごとセルを切り離し金属板にハンダ付けで配線。
  • 隣のセルと電位差がある場合は表面のフィルムを信用せず絶縁処理。
  • 温度センサの熱的な結合、コントロール基板への配線などを元通りにする。
  • 能力差のあるセルを混在させない。


これは新古品のTOSHIBAとして売られていたが、スポット溶接が不良で使えなかった物。2パック7000円の損失

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コメント(2)

最近のノートの電池はどうなのでしょうか?
もう少しスマートな物なのでしょうか・・・・ノート持っていないので分かりません。

最近のノートは私も持っていないので、調べていませんが、
古いノートでも、薄型のノートでは、角形の薄い電池が使われていました。
必要になったら、角形の薄いリチウム電池パックも調べてみます。

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2007年1月 8日 作成:ita

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