カウンターの製作

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職人ごっこの日々、スタート

できるだけ自分でリフォームをする、という体力勝負の改装プランを立て、「職人ごっこの日々」が続いています。ようやく80%ほど完了し、ある程度ゆとりができました。そこでどんな「職人ごっこ」をしてたのか、順に紹介します、ではカウンターの製作から。

杉の一枚板のカウンターを作る

幅2.7mのカウンターを作ることになり、集成材に突き板でも貼って手早く仕上げてしまおうと考えてました。 この話しを友人にしたところ、親しい製材所のおやじがいるから、これから行ってみようということになり、製材所を訪ねました。 「檜(ひのき)とか欅(けやき)もあるけど、どれがいい?」、「杉なら安く出せるけど」とかで、結局、樹齢約100年の国産の杉を安く譲ってもらいました。

sugi

板のサイズは、幅430mm、75mm厚、長さ4mです。杉は柔らかいので、あまりカウンターには適していないかもしれませんが、まあ良しとしました。乾燥が十分でないためか表面に「かび」がありますが、これは表面加工で綺麗になります。 それにしても、この友人のおかげで集成材のはずが無垢材を入手、その重いこと...二人で持ち上げるのがやっとでした。

そり止めが必要

材料の表面を綺麗にすれば設置できるかと言うと、そう簡単な話しではなく、無垢材(一枚板)の場合は必ず『そり止め』を入れなくてはならないようです。もしそり止めを入れないと、乾燥するにつれて木材は円周方向に縮み、いずれ下の写真のようにそってしまうようです。(ただし下の写真は画像を加工をして作ったもの)ベニヤや集成材と違って、一枚板は設置後の収縮を見越して加工をしなくてはいけない、というのが難しい。もう、やるしかない。

sugi_4m

製材所からこの材料を引き取り、木工所に持ち込みました。木工所でプレーナー加工(カンナ)を済ませると、すっかり表面が綺麗になりました(写真はありません)。早速『そり止め』の加工にとりかかります。用意したのは下の4本の角材

soridome

蟻桟加工

トリマーでカウンター側に溝、角材には写真(下の写真の角材は端材)のように加工しました。通常、この加工はルーターを使うようですが、時間をかければトリマーでもなんとかなります。これを蟻桟加工(ありざん)と言い、無垢材のそり止めの最も基本的な方法です。木の種類や板厚によって適切な桟のサイズがあるんでしょうが、わからないので約40角の材料を使いました。

ari_kakou1

これは、出来上がった蟻桟をカウンターに打ち込んでいる途中。この蟻桟はきつすぎても、ゆるすぎてもいけないのだそうです。 私は蟻桟の先の幅が2mmほど小さくなるように作り、少しずつ桟を削りながら調整し打ち込みました。そのまま打ち込むよりロウを塗ったほうが良いようです

ari_kakou2

カウンター設置用の台

4本の蟻桟をすべて打ち込み、あらかじめ作っておいたカウンター設置用の台に乗せました。 カウンターの台も天板と同じ材料で作ることも考えましたが、私の技量では難しいため、写真のように別の材料(赤松、ランバーコア)を使いました。壁への固定は既存の壁に固定するのでは不安があるため、一度壁のプラスターボードをはがし、壁を補強しカウンターを乗せるための桟を取り付けました。カウンターは壁の桟に固定し。足のように見える部分には固定していません。

kaunta_ura

次に洗面台用の丸穴をあけ、塗装をして一応出来上がりです。やってみると無垢材のカウンターは結構たいへんでした。

kaunta

しかしカウンターはこれで完成ではなかった。

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2007年8月28日 作成:ita

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