カウンターのひび割れ
製材所から引き取った4mの材料には木口からの急速な乾燥を防ぐためか、木口にボンドのような物が塗ってあり、ひびはありませんでした。ところがプレーナー加工を施し2.7mにカットしてからわずか2日で木口に小さな割れが出ました。
2.7mにカットした段階で木口付近が乾燥して縮み割れが出たのでしょう。 ある程度は予想していたことなので、そり止めの加工を急ぎ、塗装してしまえば割れが防げるかもと考えていました、が甘かったようです。
実はこの材料を引き取る時、乾燥機にかけなくても大丈夫なの?という話しをしたのですが、製材所のおやじ様は『たぶん大丈夫だろ、それに色が悪くなるぞ』とのことで、そのまま使いました。しかし、おやじ様、これ乾燥足りなさすぎなんでは...
千切り(ちぎり)
急遽写真のように割れを止める加工をしました。この割れを止める木片を「ちぎり」と呼ぶのだそうです。この「ちぎり」を入れた時には左から数センチ程度の小さな割れでしたが、約40日後には上の写真のようにひびが大きくなってしまいました。「ちぎり」を入れてすぐ塗装をし、木口にはウレタンとオイルフィニッシュ用のオイルを混合した物を吸わせておきましたが、それだけではひびの拡大を止められませんでした。
千切りを追加
そこでさらに千切りを追加します。千切りは、このようなシナ5.5mmのテンプレートを作ってトリマーとノミでカウンターをくり抜き、同じ形の木を打ち込みました。
手持ちの材料の都合で、千切りには欅を使いましたが、普通はもっと堅い材料を使うのだそうです。
千切り加工は精度が要求されますが...千切りとカウンターをくり抜いた形をあわせるのが難しく、少しきたない仕上がりになってしまいました。作業を急ぎすぎた結果ですが、慎重にやらないとダメですね。
千切りを打ち込み、オイルを塗った状態がこの写真です。