ツインパネルPC 建具

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ポリカーボネート中空パネル

建具の採光部分には通常、硝子や障子紙が使われると思いますが、今回はポリカーボネート中空パネルを使いました。ポリカーボネート(ポリカ)は耐候性に優れていて、比較的加工も容易です。そして見た目に美しい製品があったのが一番の理由。

テーブル席横の建物の開口部は建具で見えないようにし、建具の開口部にはこの樹脂パネルをはめ込んでいます。夜間は、この写真のように建具の外側にブラインドを下ろし外への光漏れを少なくしています。

この建具に使ったポリカーボネート パネルは、宇部日東化成の『ツインパネルPC / ストライプ』という製品の4mm厚、 使ってみるとストライプによる透過する光の乱反射が非常に美しく、外の光はよく通しながら適度に外からの視線をさえぎってくれ、期待通りの効果が得られました。

仮に『すだれ』を使って視線をさえぎろうとした場合、明るい室内は暗い屋外からよく見えてしまいますが、この『ストライプ』ならその場合でも光の反射ではっきりとは室内が見えません。

ツインパネルPC ストライプ

ガラスを使った障子は『東障子』と呼ばれるようですが、 和のスペース部分の障子にも、宇部日東化成の『ツインパネルPC / 乳白』を使いましたので、これも東障子と呼べるのでしょう。 雰囲気は曇りガラスに近い感じですが光沢があります。ただし視線はほぼ完全に遮れますが 乳白色半透明の素材としては低めの透過率になっているようで、室内が少し暗くなります。こちらは『ツインパネルPC / フロスト』か、和紙を使ったほうが良かったかもしれません。

ツインパネルPC 乳白

宇部日東化成 ツインパネルPC

これはツインパネルPCの保護シートが貼ってある状態です、素材はポリカーボネートを主原料とした製品で高耐候性の一体押出中空構造パネルです。(形状はプラダンと良く似ています)片面にはUVコートがされています。ポリカのため耐衝撃性に優れ、広い温度範囲での使用が可能です。 加工は楽で、大きなカッターか、のこぎりでカットできました。

ツインパネルPCなど(ポリカーボネート パネル)の入手

ホームセンターで『ポリカーボネート中空パネル』くださいと言っても、通じないかもしれません。 ホームセンターでは900x1800の『ポリカーボネート製 プラダン』としてクリアが2000円台で売られていました(メーカーは不明)、しかし今回使った物とはまったく見た目が違いました。

材料屋に強い内装とか建築関連の会社であれば、各メーカの製品名で取り寄せられると思います。通常はこのルートが比較的安価で入ると思ったのですが値段は900x900(あるいは1000x1000)で4000円くらいから +送料と、カット売りの場合はあまり安くならないようです。

通販で取り寄せた方が安い

検索で調べると、「宇部日東化成 ツインパネルPC 910×2850,4mmストライプ が7000円程度」でありました。 今回取り寄せたメイトウ広告では910×2850,4mmストライプが7,035円+送料(約2000円)でした。しかし910x1800程度で頼んだとしても値段はあまり変わらないようですから、こちらもカット売りは割高。
900角くらいでも安価に売っている所はないでしょうかね〜。

仕上げや機能はいろいろ

同様の製品はいろいろなメーカーから出ているようです、しかし性能、ストライプやフロストなどの仕上げ、価格はメーカーによって違いますから、注意が必要です。今回の宇部日東化成より旭硝子の『ツインカーボ』のほうが有名かもしれません。ツインカーボは豊富なバリエーションがあり、両面UVコートの製品も多くあります。ただし価格はやや高め。

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2007年9月16日 作成:ita

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