J7F3E-PB Crystal CPUID

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Crystal CPUIDの表示と機能

クリスタルCPUIDの表示はこのようになりました。デフォルトだとクロックが139xMHzと表示されたので『掲載上の見た目を考え』ベースクロックを134MHzに設定し直して動かしています。BIOSのベースクロックの設定は133MHzのみで、166MHz設定はありません。ただしオーバークロックとして133〜165まで数値で指定できます。

CPU NameはCrystal CPUIDによる判定の欄で、Geode NXは AMD Mobile Athlon XP-Mと判定されています。Name StringはBIOSから取得した文字列でしたね、当然ここはGeode NXになっていました。

Chipset Infomation

AMD K6/K7/K8/LX Multiplier

Crystal CPUIDではお約束の機能である「倍率の変更機能であるAMD K6/K7/K8/LX Multiplier」を実行、当然のように3Xから定格の10.5Xまで自由に動作倍率を変えられました。このへんで問題があっては困りますが、もちろん問題ありません。

Crystal CPUIDのマルチプライヤー・マネージメント機能を使う

Multiplier Management

さて、ここからが本題。クリスタルCPUIDの「Multiplier Management」機能は負荷に応じて、モバイルCPUの電圧と倍率を自動的に扱える機能です。普通のデスクトップ用のK7マザーではこの機能で倍率は変わるものの、電圧は変わりません。ではこのマザーでは電圧は変えられるのか?

Multiplier Management機能を使うには、まずその設定をが必要です。AMD Geode NXは下の表の値が定格です。この表の中から上限と下限、中間値を選べば問題ありません。表にはありませんが7.5x以下の倍率(7xから3x迄)も使うことができます。ただしその場合でもAMD Geode NX1750の電圧は7.5xと同じ1.05Vが定格です。

AMD Geode NX 動作クロックと要求電圧
Geode NX Voltage and Frequency Combinations
V_CORE1.25V1.20V1.15V1.10V1.05V1.00V
Geode NX 17501400MHz1200MHz1133MHz1067MHz1000MHz-
Geode NX 1500 - - - - - 1000MHz
倍率(FSB 266)10.5X9.0X8.5X8.0X7.5X

今回の設定は少しだけ定格を超えた設定である1.00V 6.5Xを下限として設定しました。設定後、機能拡張/Multiplier Managementを選ぶと動作を開始します。 試してみると...予定通り成功!めまぐるしく変化します。撮影し易いタイミングになるようinterval timeとThresholdを適当に再設定(上の画像)し動画をYouTubeへ。

Multiplier Managementによる倍率と電圧の変化を御覧ください

1.4GHz,1.25V

これは最大クロック、電圧1.25Vの時の写真です(いずれも定格)4400回転のFanはそれなりに音をたてています。ただ小型のファンの割にはそれほどうるさくはありません。

933MHz,1.00V

これは少しズルして、電圧は1.00V、933MHzの時です。(Fanの数値は上とまったく違いますが、これはうっかり%表示に切り替えてしまったため)

933MHz,1.00Vで5分間Fanを停止

さらにここでUp Threshoidを大きくして電圧1.00V、933MHzを保つようにし、Fanのケーブルを引き抜き抜いてみました。発熱によってなつかしい『焼き鳥』を作るわけにもいきませんから、もちろん温度モニターの数値を見ながら様子を見ていました。さすがにモバイルCPU、1V近くでは消費電力はとても少ないようです。Fanを停止してから5分後の写真が下。

EVEREST

ついでにEVERESTでの表示を2点。マザーのモニタだと1.26V がEVERESTでは1.23V。1.01VがEVERESTでは1.03Vと検知されています。


Crystal CPUIDについて

Crystal CPUIDはCPUやシステムの情報を表示するソフトウエアで、IntelやAMD、VIAなどの多くのCPUに対応しています。 さらにAMDのAthlon XP-Mや、より新しいAthlon64系のCPUでは、その「動作速度を変え電力消費を抑える」という機能も使える優れたユーティリティーです。特に「マルチプライヤー・マネージメント機能」はリアルタイムクロックの表示を見ているだけでも面白いかもしれません。

CPU情報の表示では世界的に「CPU-Z」が有名ですが、Crystal CPUIDもCPU-Zにない機能を持つ日本発のユーティリティーとして有名です。 CPU情報の取得という特別なソフトウエアの性格上、開発者「ひよひよ」氏によって日々アップデートが続けられています。その他にCrystalDiskMarkや CrystalMarkというベンチマークソフトもあります。いずれも無償で公開されていますから是非使ってみてください。

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2007年11月 9日 作成:ita

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