3プラッタで1TBのHDD、HGST Deskstar 7K1000.B
日立GSTは、業界で最も省エネ効率の優れた1テラバイト・ハードディスクとして、「Deskstar 7K1000.B」シリーズを発表、発売した。 Deskstar 7K1000.Bは円板1枚あたり最大375GBの大容量で、円板3枚で記憶容量1テラバイトを実現。日立GSTの第1世代の1テラバイトHDD(Deskstar 7K1000)に比べ、アイドルモード時の消費電力を約43%も改善しているとしている。いずれもSATAモデルのみ。
HGST Deskstar 7K1000.B
Deskstar 7K1000.B 仕様 | |||
モデルナンバー | HDT7210xxSLA360 | ||
インタフェース | Serial ATA 3.0 Gb/s | ||
記憶容量(GB) | 1TB | 750GB / 640GB / 500GB | 320GB / 250GB / 160GB |
ディスク枚数 | 3 | 2(推定) | 1 |
面記録密度(Max) | 270 (Gbits/sq.in.), 418.5Mb/mm2 | ||
データバッファ容量 | 16 MB / 8 MB | ||
ディスク回転数 | 7200 rpm | ||
Media transfer rate | 1388 Mbit/s (max) データ転送速度(媒体記録再生時) | ||
インタフェース転送速度 | 300 MB/s (max) | ||
騒音 Idle(typical) | 2.7 bels | 2.4 bels | 2.5 bels |
寸法(厚み) | 26.1mm | ||
重量(typical,max.) | 680g | 400g | |
最大電流(起動時) | 2.0A(+12V), 0.5A(+5V) | ||
消費電力 Idle (W) | 5.2 | 4.4 | 3.6 |
動作温度 | 0〜60度 |
省エネ効率を比較するなら7K1000ではなく「より新しいP7K500と比較した場合にどうか」が気になります。そこでディスク枚数2のモデルで「7K1000.B」とP7K500を比較してみました。
Deskstar 7K1000.BとP7K500の性能比較
- | Deskstar 7K1000.B | Deskstar P7K500 |
モデルナンバー | HDT721075SLA360 | HDP725050GLA360 |
インタフェース | Serial ATA 3.0 Gb/ss | |
記憶容量(GB) | 750 | 500 |
ディスク枚数 | 2(推定) | 2 |
面記録密度(Max) | 270 (Gbits/sq.in.) | 185 (Gbits/sq.in.) |
データバッファ容量 | 16MB | |
ディスク回転数 | 7200 rpm | |
Media transfer rate (max) | 1388 Mbit/s (max) | 1138 Mbit/s (max) |
インタフェース転送速度 | 300 MB/s (max) | |
騒音 Idle(typical) | 2.4 bels | 2.6 bels |
寸法(厚み) | 26.1mm | |
重量 | 680g (typical,max.) | 550g (typical,max.) |
最大電流(起動時) | 2.0A(+12V), 0.5A(+5V) | 2.0A(+12V), 1.3A(+5V) |
消費電力 Idle (W) | 4.4(W) | 4.8(W) |
7K1000.Bは、P7K500よりも着実に進化
比較してみると、騒音(Idle)は2.6 belsから2.4 belsに、消費電力(Idle)も 4.8(W)から4.4(W)へと低減されています。特に起動時の+5Vの最大電流が1.3Aから0.5Aに大きく変化しており、省エネ効率は確かに向上しているようです。さらに面記録密度が上がることで速度と容量もアップするわけですから、データ上はP7K500よりも魅力的なモデルということになりそうです。
また、7K1000.Bは、P7K500と同様にディスク枚数1のモデルよりディスク枚数2のモデルのほうが静かというデータになっていました。しかし今回の7K1000.Bではディスク枚数がデータシートに記載されていません、重量も500GB以上では一律680g(標準、最大)となっていますからP7K500の550gより重いということになり、考えられるのは1TB未満のモデルでもディスク枚数が3の製品もある、ということでしょう。
さらに連続稼動用途向けE7K1000シリーズも発売されました。
連続稼動用途向けモデルE7K1000
Deskstar E7K1000は、消費電力、信頼性と性能のバランスを重視する企業向けストレージシステム用の製品モデル。この製品は、32メガバイトのデータバッファ容量、5年間の製品保証、およびMTBF 120万時間などの仕様を有し、同一筐体に複数のHDDを搭載した場合に懸念される回転振動による性能低下を防ぐ技術 Rotational Vibration Safeguard を採用しているとしている。
HGST Deskstar E7K1000
Deskstar E7K1000 仕様 | |||
モデルナンバー | HDE7210xxSLA330 | ||
インタフェース | Serial ATA 3.0 Gb/s | ||
記憶容量(GB) | 1TB | 750GB / 500GB | |
ディスク枚数(推定) | 3 | 2 | |
面記録密度(Max) | 270 (Gbits/sq.in.), 418.5Mb/mm2 | ||
データバッファ容量 | 32 MB | ||
平均シーク時間 (リード) | 8.5ミリ秒 | ||
ディスク回転数 | 7200 rpm | ||
Media transfer rate | 1388 Mbit/s (max) データ転送速度(媒体記録再生時) | ||
インタフェース転送速度 | 300 MB/s (max) | ||
騒音 Idle(typical) | 2.7 bels | 2.4 bels | |
寸法(厚み) | 26.1mm | ||
重量(typical,max.) | 680g | ||
電源電圧 | +12V, +5V | ||
消費電力 Idle (W) | 5.2 | 4.4 |
- 日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)
- HGST/Deskstar 7K1000.B
Deskstar 7K1000.Bの情報が少なかったのでとても参考になりました。ありがとうございました!
どういたしまして、しかしなかなか販売が開始されないようです。