FUJIFILMは新CCD、ハニカムEXRを開発

富士フイルムは、人間の眼のメカニズムに近づいた「スーパーCCDハニカムEXR」を発表

富士フイルムは、人間の眼が明るさによって解像力や感度を変化させるメカニズムに着目し、1つのセンサーで被写体に合わせて、 「低ノイズで高感度」、「広ダイナミックレンジ」の画像もキャプチャーすることができる画期的なCCDを開発したと発表。

「スーパー CCDハニカム EXR」では、カラーフィルターの配列が、斜め方向に同色の画素が2つ隣り合った構造になっているのが特徴。斜め方向に隣り合わせた同色画素をそのまま組み合わせる方式の採用により、混合画素間の距離を短かくし、偽色の発生を抑え、感度も2倍相当になるとしています。

ノイズの少ない高感度画像を実現する Pixel Fusion Technology

「スーパー CCDハニカム EXR」は、斜め方向に同色の画素が2つ隣り合った構造になっています。この隣接した2つの画素を1つの画素にすることで、フォトダイオードの面積が2倍になり、感度も2倍相当になります。そのため、1画素からゲインアップして感度を上げるよりも、ノイズの少ない高画質な高感度画像をつくることが可能です。夜景など、ノイズの少ない高感度撮影を重視したいシーンにおいて威力を発揮します。

ダイナミックレンジの大幅な拡大を可能にする Dual Capture Technology

「スーパー CCDハニカム EXR」は、1回の撮影で、電気的に露光時間を調整して、受光量の異なる2つの画像データを作ります。これを適切に合成し、高感度と低感度の2つの画像データから、1つの画像を生成します。このDual Capture Technology(デュアル・キャプチャー・テクノロジー)により、ダイナミックレンジの大幅な拡大が可能になります。晴天の屋外での人物撮影など、被写体の明暗差が大きいシーンに効果的です。

FUJIFILM:ニュースリリース

従来のスーパーCCDハニカム

従来のスーパーCCDハニカムの特徴をざっとしらべてみた。

スーパーCCDハニカム
フォトダイオードの配列を従来型CCDの正方格子配列から45度回転させ、形状を受光面積の大きい八角形にしたCCDと独自の信号処理のトータルシステム。第三世代スーパーCCDハニカムでは「画素加算信号処理」と世界初の「CCD内 水平/垂直画素混合」を実現
スーパーCCDハニカム HR
微細化技術により一挙に2倍の多画素化を実現し、デバイス性能・信号処理技術の向上により、1画素の面積が半分になりながら、「第三世代スーパーCCDハニカム」同等の感度を維持
スーパーCCDハニカム SR
面積が大きく感度が高い“S画素”と、面積が小さくダイナミックレンジを広くするための“R画素”という2種類の画素から構成し、 画素の信号を最適に加算する事によって、「第三世代スーパーCCDハニカム」に比べ、約4倍のダイナミックレンジを達成

デジカメの高画素化より、高感度、広ダイナミックレンジのカメラが欲しいとすれば、それを実現してくれそうなのがFUJIFILMのFinePixシリーズ。スーパーCCDハニカムEXRの製品化は2009年とされていますが、発表通りの内容であれば、先日Canonを買ったばかりでも、買いたくなるに違いありません。

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2008年9月27日 作成:ita

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