AMDは、ついにファブを分離

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AMDは製造部門を分離し、新たにATICと共同で半導体製造の会社を設立

AMDは、2008年10月7日、アブダビのAdvanced Technology Investment Company社(ATIC)と共同で、新たに半導体製造のファウンダリ会社(一時的な名称としてThe Foundry Company)を設立し、独ドレスデンの2つの製造施設(Fab36、Fab38)と関連資産および知的財産権からなる製造施設をこの「The Foundry Company」に拠出すると発表。AMDは噂通り、本当に製造部門を分離することを決定したようです。

また、ATICは、The Foundry Companyの株式購入に21億ドルを投資、そのうち14億ドルはこの新企業に直接投資され、残りはAMDに支払われThe Foundry Companyの増資株の購入にあてる。 The Foundry Companyは、AMDの既存債務約12億ドルを引き受け、製造能力を拡大するために、ATICはThe Foundry Companyに対して、今後5年間で最小36億ドル、最大60億ドルの追加的な資金拠出を約束、としています。

The Foundry Companyの予定

  • AMDとATICのみを株主とし、取引完了時には両社が等しく議決権を有します。
  • 完全転換後の普通株式ベースで44.4%をAMDが、55.6%をATICが保有します。
  • 22nm世代にわたる、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)とバルクシリコンの両方の分野で、IBMの共同開発アライアンスに参加
  • 2009年半ばにニューヨーク州サラトガにFab 4X製造施設の建設を開始
  • 2009年中にドレスデンのFab36の生産能力を増強し、Fab38の最先端施設(300mmウェハ)の転換を完成させる。

www.amd.com

ファブを手放すことで財政的にも楽になるということですね。The Foundry Companyは、今後SOIだけでなくバルクシリコンにも取り組み、新たなFabを建設するなど、積極的な攻勢ですが、ちょっと心配になってこないでもない。AMDのプレスリリースは、なんだか判り難いので、 pc.watch: AMDはファブレスに向かう?(後藤)のほうがわかりやすいかもしれません。

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2008年10月10日 作成:ita

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