メモリチップのスポット価格は反転したが
メモリチップのスポット価格は、2008年12月初めに平均単価0.64ドルで底を打ち、1/24日現在0.94ドルへと回復。最安値から約50%上がったことになる。それでも、まだまだ安い。これがどう安いのか「後藤弘茂のWeekly海外ニュース」で書かれているのでざっと紹介します。
1G-bit DRAMの製造コストは3ドル前後
1G-bit DRAMの製造コストはDRAMeXchangeの試算では、1チップ当たり2.7〜3.1ドルとしている。仮に減価償却費を無視したとしても、DDR2 1G-bit品のコストは1.35〜1.6ドルであり、現在の1ドル程度の価格ではやって行けないことになり、恐ろしいほど採算ラインを割っている。
12インチウェハFabで70nmプロセスのDDR2 1G-bit品を製造する場合、DRAMeXchangeの試算では、1チップ当たり2.7〜3.1ドルのコストがかかるという。内訳は2.2〜2.6ドルがダイコスト、20〜30セントがパッケージコスト、20〜35セントがテストコストとなっている。
半導体Fabの投資金額は極めて大きいため、実際にはこのコストの半分程度(DRAMeXchangeの試算では12インチウェハFabの場合、1G-bit品で50〜55%)が減価償却だという。50%台より小さいと指摘する声もあるが、減価償却が大きな割合を占めていることは間違いがない。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース 09/01/21
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