Quanta社は台湾のノートPCのOEM生産でトップシェア
FOXCONNを調べていた時、ノートPCのOEMはQuantaが強いことを知りました。
昔ハードディスクを作ってましたね...
そうそう、でもMaxtorに吸収された.....ってそれQuantum。
... というわけで、現在のノートPCの生産状況を調べてみると、80%以上が台湾のメーカーのOEM生産で、主要なメーカがこんなにもOEMに依存していることに驚きました。
台湾のノートPC生産状況
06年第3四半期のノートPC世界出荷数は2046万台、その83%が台湾OEM(Original Equipment Manufacturer)メーカーの生産によるもので、残りの17%がノートPCブランドの内製品だった。HP、Apple、Acer、Gatewayが06年第3四半期に出荷したノートPCはすべてOEMまたはODM(Original Design Manufacturer)による生産で、これら以外のブランドは内製品も出荷している。
06年第3四半期ノートPC生産メーカー上位5社とおもな取引先ブランド
引用: ディスプレイサーチ 2006年12月26日発表
ノートPCにおける台湾OEMメーカーの生産比率 第1位 Quanta 23% Toshiba, Lenovo, HP, Dell, Fujistu-Siemens, NEC, Acer, Gateway, Apple 第2位 Compal 20% Toshiba, HP, Lenovo, NEC, Acer 第3位 Wistron 13% Lenovo, HP, Dell, Fujitsu-Siemens, Acer, Hitachi 第4位 Inventec 10% Toshiba, HP 第5位 ASUS 8% Apple, Sony, Hitachi, Samsung, ASUS
IBM ThinkPadiSeries TP240
この古いIBM ThinkPadの裏側のラベルを見てみると、
Manufactured for IBM
Made in Taiwan
となっています、ざっと調べてみると、IBM(現Lenovo)の場合は、
Manufactured for IBM....ならOEM生産、 Manufactured by IBM...なら内製品とラベルから判別できるようです。
このThinkPadの生産もおそらくQuantaによる生産かもしれません。
主要メーカーがこれ程OEM生産に依存しているとは驚きましたが、新商品の出るサイクルが短期間であることを考えるとうなずけるような気がします。
新商品を自社製品で出す場合には期間とコストがかかりすぎるのでしょうね・・・多分。
もし国内で量産すると、台湾メーカーが生産したライバル企業の製品にコスト競争で勝てないから
日本やUSのメーカは台湾メーカーに量産を委託するしかない。量産することでさらに台湾は
コスト競争に強くなる。しかし、その台湾メーカー自身も国内生産ではコストが低減できないので、
そのほとんどを中国で生産。およそそんなところだと思います。
さらに今後中国での生産コストが上がれば、チベットに生産を移し青海チベット鉄道から
世界へPCが出荷されるのも確実(嘘)