2.5インチ500GBのHDD、Travelstar 5K500
日立グローバルストレージテクノロジーズは、2.5インチHDDで業界最大容量の500ギガバイトHDD「Travelstar 5K500」を発表しました。
2.5インチ ハードディスクで業界最大容量の500GB
Travelstar 5K500は垂直磁気記録方式を採用した第4世代の製品であり、従来の製品では最大2プラッタ(9.5mm厚)で40GB〜250GBを実現したのに対し、今回の5K500では最大面記録密度を向上させるとともに3プラッタ(12.5mm厚)を採用することで、これまでにない大容量を実現させています。出荷開始は2月を予定。
2プラッタモデルと同等の消費電力
またHGSTは、5K500は3プラッタでありながら従来の2プラッタモデルと同等の消費電力を実現させているとしていますから、今後2プラッタ「Travelstar 5K320」モデルなんてのが出れば、さらに消費電力を抑えることが可能なのかもしれません。
HGST Travelstar 3製品の比較
5K500, 5K250, 5K160 SATAモデルの比較 | |||||
モデル | Travelstar 5K500 | Travelstar 5K250 | Travelstar 5K160 | ||
インタフェース | SATA 3Gb/s | SATA 1.5Gb/s | |||
記憶容量(GB) | 500/400 | 250/200/160 | 120/80 | 160/120 | 80/60/40 |
ディスク枚数 | 3 | 2 | 1 | 2 | 1 |
最大面記録密度(Gbits/sq.in.) | 260 | 205 | 131.5 | ||
データバッファ容量 | 8 MB | 8 MB | 8 MB | ||
ディスク回転数 | 5400 rpm | ||||
データ転送速度(max)(媒体記録再生時) | 824 Mbit/s | 665 Mbit/s | 540 Mbit/s | ||
インタフェース転送速度 (max) | 300MB/s | 150MB/s | |||
Seek time(read,typical)avg. | 12ms | 11ms | 11ms | ||
騒音 Idle(typical) | 2.2 bels | 2.4 bels | 2.5 bels | 2.2 bels | |
騒音 seek(typical) | 2.4 bels | 2.6 bels | 2.7 bels | 2.4 bels | |
寸法(厚み) | 12.5mm | 9.5mm | 9.5mm | ||
重量 (typical,max.) | 148g | 102g | 95g | 102g | 95g |
消費電力 Start Up(max) | 5.0W | 5.0W | 5.0W | ||
消費電力 read/Write(avg.) | 1.9W | 1.8W | 1.8W | ||
消費電力 Low power idle(avg.) | 0.7W | 0.55W | 0.65W | ||
消費電力 Sleep | - | 0.1W | 0.2W |
HGSTのTravelstar 3製品を比較してみると、確かに3プラッタモデルでありながら消費電力は従来製品とそう変わっていないことがわかります。また騒音レベルは従来製品より低減されていますから、この点はとても優秀なドライブ。いずれにしても2.5インチ2個で1TBのストレージが実現できるわけですから、随分と進化したものです。
しかし、HGST以外でもすでに320GBモデルを2プラッタで実現していますから、プラッタあたりの記録密度は他社と同じであり、今回の5K500の特徴は3プラッタで最大容量を狙ったということでしょう。
業界最大記憶容量の320GBを実現した2.5型磁気ディスク装置の商品化2007/08/21 東芝
業界トップクラスの320ギガバイト2.5型HDD新発売 2007/11/27 富士通
連続稼働用途向けには「Travelstar E5K500」シリーズも用意され、 オプションとして、ユーザデータを暗号化して記録するBCE(Bulk Data Encryption)技術も提供されます、BCE機能の製品は1.5Gビット/秒のSATAインタフェースをサポートします。
大変良さそうですが、問題は価格ですね。
安くなれば、この2.5インチHDであればRAIDでも組みたくなりますね。
あまり買う気にならない値段になるでしょうね、
でも、あと何年かで値段的にも1TBのディスクを気軽に持ち歩けるようになるわけです。ただ、バックアップもだんだん面倒になってきますけどね〜