ノートPCのモバイル・マルチベイにSATA-HDD
富士通のBIBLO MGシリーズやLIFEBOOK SシリーズなどのノートPCでは、光学ドライブが脱着可能になっており、これを富士通製品ではモバイル・マルチベイと呼んでいます。インタフェースは富士通独自のコネクタを介しているものの、通常のPATAスリムドライブが内部接続されているだけですから、光学ドライブを載せ替えるのはとても簡単です。
より積極的にモバイル・マルチベイを活用し、ここにHDDを載せれば何かと便利そうだと思うのは私だけではないでしょう。探してみると富士通向けとしているものはなさそうでしたが、ThinkPad用の製品が目につきました。Lenoboの製品ではウルトラベイ・スリム・デバイスと称して光学トライブやHDDの脱着を可能にしています。そこでThinkPad向けの製品を使って富士通用セカンドHDDを組んでみたのが下の写真です。
ウルトラベイ・スリム セカンドHDDアダプター?
今回使ったのは、Lenoboのウルトラベイ セカンドHDDアダプターではなく、そのパチものというかコピー製品のSlimBay12.7AT-HDD.SAです。外形やコネクタ形状はATAスリム光学ドライブと同じで、中にIDE-SATA変換を介してSATA-HDDが設置できるようになっています。テクノハウス東映で2380円と比較的安かったこともあり、これを試すことにしました。
SlimBay12.7AT-HDD.SA
富士通のモバイル・マルチベイ用キャリアに、このスリムベイSATA-HDDアダプター(SlimBay12.7AT-HDD.SA)をネジ止めし、SATA-HDDを差せば良いだけなので組み込みは簡単です。
ただし、富士通のモバイル・マルチベイに使うにはベゼルの右下を切り欠いておかないと差せないので、ノコギリでカットました。
使ったHDDはSATA 320GBのWD Scorpio WD3200BEVTです。HDDの下部が底に密着するような位置にSATAのコネクタがあるため、HDDの下のクリアランスが全くないのですが、なんとか入りました。またHDD固定用の4本のネジが添付されていましたが、これをどう使うのかはよくわかりません。
HD Tune, WD3200BEVT-00A23
IDE-SATA変換を介しているのでどの程度の転送速度が出るか不安でした。しかしHD Tuneの結果は結構早いようで、意外にも使えそうな感じです。お試しください。スリムベイ用IDE-SATA変換-HDDアダプターは、他にもいくつか製品があり、どの程度差が出るか興味があります。しかし、わざわざその違いを試すほどのことでもないような気がしないでもない・・・。
Crystal Diskmark
Crystal Diskmarkの結果は以下。