hp nx9005の1800+モデルは1.45V品

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CPUの交換について考える

hp nx9005の分解ついでにCPUの写真も撮ってあります。nx9005シリーズに搭載されているCPUの種類は複数ありますが、これはAthlon XP-M 1800+モデル。OPNはAXMD1800FQQ3Cなので1.53G、1.45Vの製品。久しぶりにSocketA CPUを見ました 、なつかしいですね。

CrystalCPUIDで見てみると最小電圧は1.20Vなので、負荷の軽い時でも533MHz、1.20Vにしかなりません。どうりで気温が高めの時などはファンが回ってうるさいわけです。なんとかならないものか・・・。

athlon_xpm1800.jpg

Athlon XP-M 25W~35W製品

サラブレッドコアFSB266で差し替え可能な製品をリストアップして眺めてみる。これを見るとSHARPは比較的低電圧のコアを使っているのに対し、このnx9005は安価なのを使っているようです。Geode NX 1750をAthlon XP-Mとして使うと、そこそこ低消費で使えそうな感じですから、差し替えてみようかと思わないでもない。

Thoroughbred / AMD Athlon Model 8 [ Process:130nm, L2 Cache:256K ]
OPNPackageV_CORET_DieFSBnotes
Athlon XP-M - Low Power 35W
AXMDAXMD1900FJQ3C (1.60G)
AXMD2000FJQ3C (1.67G)*
AXMD2200FJQ3C (1.80G)
FJQ3COPGA, F1.35100266*SHARP PC-XV50F
AXMDAXMD1600FJQ3C (1.40G)
AXMD1700FJQ3C (1.47G)*
AXMD1800FJQ3C (1.53G)*
FJQ3COPGA, F1.35100266*SHARP PC-MC1
Mobile Athlon XP - Standard 35W (旧分類)
AXMDAXMD1800FVQ3C (1.53G)
AXMD1900FVQ3C (1.60G)
FVQ3COPGA, F1.40100266 
AXMDAXMD1400FQQ3C (1.20G)
AXMD1500FQQ3C (1.33G)
AXMD1600FQQ3C (1.40G)

AXMD1700FQQ3C (1.47G)
AXMD1800FQQ3C (1.53G)*
FQQ3COPGA, F1.45100266*hp nx9005
Mobile Athlon XP - Balanced 25W (旧分類)
AXMSAXMS1600FXS3C (1.40G)*
AXMS1700FXS3C (1.47G)
AXMS1800FXS3C (1.53G)
FXS3COPGA, F1.2595266*Geode NX 1750相当
AXMSAXMS1500FWS3C (1.33G)FWS3COPGA, F1.3095266 

Geode NX 1750

Geode NX 1750はAXMS1600FXS3C相当と思われますが、差し替えた場合おそらくPowernow!が効かなくなる(Powernow!ドライバーは初期化時に搭載XP-MのPerformance State TableをBIOSから読み取って動作するため)のが、ちょっと問題。まあ、この場合はCrystalCPUIDで解決するという方法もある。

OPN for the AMD Geode NX Processors [ Process:130nm, L2 Cache:256K ]
OPNPackageV_COREFSBT_Dienotes
Geode NX TDP 25W
1.4GHz
ANXS1750FXC3SOPGA1.2526695-
ANXS1750FXC3MOPGA1.2526695RoHS適合仕様
Geode NX TDP 9W
1.0GHz
ANXL1500FGC3SOPGA1.0026695-
ANXL1500FGC3MOPGA1.0026695RoHS適合仕様

どうせCrystalCPUIDを使わなければならないのならGeode NX 1750をAXMD2000FJQ3C程度に改造して使うってのも良いかもしれない。下の表を見る限り、だいたいいけそうな感じがします。

動作クロックと要求電圧
CPUGeode NX Voltage and Frequency Combinations
V_CORE
1.35V1.30V1.25V1.20V1.15V1.10V1.05V
Geode NX 1750--1400MHz1200MHz1133MHz1067MHz1000MHz-
AXMD2000FJQ3C (1.67G)1670MHz------800MHz
定格倍率(FSB 266)12.5X-10.5X9.0X8.5X8.0X7.5X6.0X

Powernow!への対応

しかし、もしCPUを改造して使うならBIOSのPST Tableにある製品にすればPowernow!が使える。あるいは一歩進めてBIOSのPST TableをGeodeNX対応などに書き換えてしまうのが一番かもしれないとは思うものの、BIOSのEditはやったことがないので良くわからない・・・ というわけで結局何もせずそのまま組み戻したのでした。PST Tableの読み出し方どなたかわかりますか?。

尚、hp nx9005は、メモリは最大でもDDR-SODIM 512MB が2枚。IDEインターフェースは遅く、ビッグドライブで問題が起きやすい。USBは1.1のためUSB2.0カード必須、無線LANスロットはあるものの、無線LANカードを差すだけで動くかどうか?など難点が多くあります。個人的には気に入っていますが、ジャンクなどでのnx9005の入手は、まったくお薦めできません。

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2010年7月 7日 作成:ita

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