米国エネルギー省による放射線量の推定

| トラックバック(0)

日本にSPEEDIという放射能 影響予測ネットワークシステムがあることを、今回初めて知りました。

緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の試算について
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf

これには、3月12日6時から3月24日0時までの放射性ヨウ素の「積算値」が示されているようです。SPEEDIによれば、放射性ヨウ素は福島第一原子力発電所から福島市方向と、いわき市方向の2方向に強く流れているようです。しかし・・・これより先に発表されたのが、米国エネルギー省(DOE)の推定値。

DOE:地上1mでの高さの被爆量の推定

DOEの推定値は「空中での放射線計測の結果から地上1mでの高さの被爆量に推定しなおしたもの」のようですから米軍の無人偵察機グローバルホークによる飛行の成果でしょう。ただし、DOEのデータのままでは、詳しい場所がわからないので、ここでは地図上にオーバレイとして重ねました。(3/27画像一部修正)

doe_monitoring317-319_1050.jpg

blog.energy.gov
http://blog.energy.gov/content/situation-japan/

この図で気になるのは政府の避難指示範囲(20k)の外、特に北西方向に高濃度の放射能が流れていたことです。飯舘、浪江全域、南相馬などには濃度の高いエリアが存在し、その先にあるのが福島市。福島市で高濃度の値が観測されているのはこういう理由からなんですね。

飯舘、浪江全域、南相馬

以下の図は、飯舘、浪江全域、南相馬付近を拡大したものです。専門家ではないので判定できないのですが・・・この図を見るかぎり、これらの地区は危機的状況であるとしか思えません。可能であればすみやかに避難されたほうが良いと思います。逆に相馬市やいわき市はそれほど放射線量が多く無いようですね。

doe_monitoring_iitate.jpg

ここでは米国エネルギー省の結果を地図に重ねる処理をしただけですが、下のサイトでは、米国エネルギー省の推定結果とSPEEDIの結果についての考察が書かれています。

SPEEDI の推定値と米国エネルギー省の推定値を比較してみた - 宇宙線実験の覚え書き

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://blog.fab51.com/mt/mt-tb.cgi/282

INFO

2011年3月25日 作成:ita

日付順:前の記事は
LED電球、SHARP 4.5W

日付順:次の記事は
JR N700系 九州新幹線「さくら」

最近の記事:インデックスページ
記事の一覧:アーカイブページ

アーカイブ

ウェブページ

  • .