I IBM PowerPCプロセッサ

PowerPC750CXe

写真はPowerPC 750CXe 500MHz、初めて御覧になる方も多いと思いますがiMacに使われていたCPUです。IBMの半導体製造技術はトップクラスなんですが、その製品を見ることはあまりないですね。

このCPUファミリは通称PowerPC G3プロセッサと呼ばれ、当初モトローラとIBMから出荷されました。 モトローラはアルミ配線のPowerPC750をリリース後、大きな改良版は出すことなく、次のアーキティクチャ−のCPUの開発に移ります。 一方、IBMは銅配線を導入したPowerPC750L、オンダイキャッシュのPowerPC750CXをリリース、その改良版が写真のPowerPC 750CXeと順調に改良を進めました。

モトローラはIBMより銅配線プロセスの開発が遅かったようですが、その技術はAMD Fab36への技術供与という形で実を結び、 その後AMD はIBMからの技術供与を受けSOIプロセスを導入します、そのSOIプロセスも、このころIBMによる開発が進んでいて、このプロセッサ750CXeに使われるという噂もあったほどです。(実際には使われていません) まあ、多くの方にはどれもなじみのないプロセッサですが、モトローラやIBMのプロセッサの製造技術が現在のAMDに引き継がれているという点で、関係がないわけでもないですね。

  • PowerPC 750CXe
  • 周波数:500MHz
  • L2:256KB
  • 0.18uプロセス銅配線
  • 消費電力:6W(Typ)

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コメント(2)

>写真はPowerPC 750CXe 500MHz、初めて御覧になる方も多いと思いますがiMacに使われていたCPUです
iMac は使った事がありますが、IBM製のPowerPCとは知りませんでした。モトローラー製とばかり思っていました。

Macと言えば、昔は非常に高かったのを覚えています。
現在当方は仕事用にMacは使っています、現在4代目でかなり古いですが G4 AGP でOS9です。
現役でがっばってくれています。

Macも今やintelMacとなってしまいましたので、性能は良いでしょうが
PowerPCが好きだった当方には少し好感はもてませんね。
モトローラー → IBM → AMD とそれぞれ関連した流れでPCを使っていたのだと今気づきました・・・(苦笑

モトローラー製、IBM製のどちらも使われていると思いますが、モトローラーのG3はアルミ配線の400MHz程度までしか出ていなくて、それ以降はG4の開発にシフトとかだったような。

メカうさぎ64さんはMacも使われていたんですね、私も古いG4 DAとかPowerbookとかを持っていますが、用途によってWinと使いわけています。

PowerPCは早くて省電力なので良いですよね、でも今だと使っているマシンは任天堂になってしまいますね。

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2006年12月26日 作成:ita

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