オイルフィニッシュ

カウンターの塗装をどうするか...

カウンターの塗装は、耐久性のある『油性ウレタン塗装』が安心。しかし、せっかくの無垢材なので『オイルフィニッシュ』のほうが美しく仕上がりそうだし、できればウレタン塗装は避けたい。でもオイルフィニッシュには耐候性に問題があるし...と悩みました。

オイルフィニッシュ

「木材に油をしみ込ませてから、拭き取り、乾かす...」を何度かくりかえすだけですから、作業自体は簡単です。見た目も木が濡れたような自然な仕上がりになり美しい。ウレタン塗装と違って塗膜を作らないので割れたり、はがれたりすることはありませんが、耐水性や耐摩耗性には期待できません。 また、ワックスを塗るなど定期的な手入れが必要です。下の写真は今回使ったワトコ(WATOCO)のオイル。

watoco

今回はオイルフィニッシュでなんとかしようと、Googleで調べました。 オイルフィニッシュの基本は『木材に油をしみ込ませる』だけなんですが、どんな油でも良いというわけではなく、主に乾性油を使い、その油の種類ごとに特徴がある。さらに市販されているメーカの製品によっても使い勝手が違うようですから、何を使うかの選択が非常に重要になってきます。

いろいろと調べましたが、一番参考になったページは
宮本家具工房 / 仕上げ用天然素材

各社の製品を調べてみると、おそらく煮亜麻仁油(Boiled linseed oil)をベースとして溶剤、乾燥材などを加えた製品が多いようです。ドイツから輸入された高価なオイルでは煮亜麻仁油に桐油やカルナバ ワックスを加えた製品もありました。 その他には荏油(荏胡麻油、Perilla oil)も使い勝手が良さそう。くるみ油も使えるとか、椿油だとどうなるのかとか、とても奥が深いです。

荏胡麻油

私が入手できたのは、ホームセンターでオイルフィニッシュ用のWATOCO(ワトコ)が、荏油は、もしかしたらスーパーにあるのではないかとJuscoの食料品売り場をのぞいてみたら、ありました。

eabura

ワトコオイル(WATOCO)

入手できたワトコオイルの成分を調べてみると、ミネラルスピリットが50〜60%となっています。つまり、およそ半分は溶剤で、残りがたぶん煮亜麻仁油などの乾性油でしょう。カウンター用にはワトコのナチュラル(W-01)を使いました。

通常は、そのまま使うための製品ですが、私は無謀にもブレンドにチャレンジしました。 今回のカウンターは杉なので、赤く油で焼けやすいという荏油を加え、耐久性を上げられるかもしれないウレタンを少々加える計画です。およそ、WATOCO=6、荏油=3、油性ウレタン1の比率(根拠はないので保証できません)でテストしたところ、一応乾燥しました。WATOCOの原液よりも色が少し薄くなったような感じですが、これを3回塗りました。写真の荏油やWATOCOは塗ったあとのカウンターにのせて撮っています。

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コメント(2)

まだまだ、こちらには戻ってこれそうにないですね。

私が、仕事場を作るときにも色々都調べましたが、結局建築屋山河、ワックスを塗ってくれて、そのまんまです。
荏胡麻油も、候補に入れていました。
例えば、
http://www.ohtaoilmill.co.jp/products/perrilaoil.php
こんなのもありますよ。

そうですね...PCをあれこれいじる時間が、あまりとれません。

改装で、わからないことは調べながら進めていますが、
「オイルフィニッシュ」による仕上げだけでも、どれにしようと思うくらい多くの種類があります、
荏胡麻油は、今回はじめて知りました。食べられる油でも仕上げが出来るのが面白い。

ワックスの種類も、多いですよね、調べ出すと、ほんとキリない。

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2007年8月30日 作成:ita

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