珪藻土壁に水滴をたらす

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珪藻土壁のサンプルに水滴をたらしてみる

このテストでわかるのは珪藻土壁の『吸水力』であって吸湿性能を比較できるとは限らないようなのです。 実はこのテストは吸放湿性能をテストするためではなく、田川産業の『大地の息吹』の超撥水性を確認するために行いました。 とりあえず結果を御覧ください。

『大地の息吹』の超撥水性

左側は田川産業の『大地の息吹』
右側は比較用の珪藻土壁 フジワラ化学の『シルタッチSN』

水滴を垂らした直後


ほぼ同時に水滴を垂らしました。左のサンプルの水滴のほうが大きかったかもしれません、しかも2滴も垂れてしまいました。

2分後


右のサンプルの水滴は吸収されはじめています。

5分後


右のサンプルの水滴はすべて吸収されてしまいました。

10分後


左のサンプルの水滴は、あまり変化していません

吸放湿性能の比較は簡単ではない

製品によって、吸水性がこんなにも違うことがわかります。しかし珪藻土壁に求められるのは吸放湿性能です。 一般的には、吸放湿性能が高い材料は“高吸水”とのことですから、『シルタッチSN』のほうが吸放湿性能が優れていると思われるかもしれませんが、そうとは限らず、田川産業の『大地の息吹』は超撥水性を持つために吸水性が低いが吸放湿性能とは別とのことでした。したがって「このテストで吸放湿性能を比較できるとは限らないわけです、面白いですね。

大地の息吹

「稚内珪藻土」の高い吸放湿性能と超撥水性、施工性も良いというこの珪藻土壁材が気になり、性能に期待しすぎてはいけないと思いつつも、今回の施工には田川産業の『大地の息吹』を選びました。

『大地の息吹』は、一般的に矛盾すると考えられていた高吸放湿性と低吸水を両立させました。吸放湿性能に寄与する水蒸気の通過を阻害しないサイズの孔を保持しながら吸水を最大限まで抑えることに成功しています。 さらに、孔の状態を最適化することにより、超撥水性を得ることができました。この効果により汚水の侵入を防ぎ、汚れにくい高調湿塗り壁を実現しました。(特許出願中)
引用大地の息吹 - 低吸水で汚れにくい -

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2007年9月11日 作成:ita

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