3M ダイノックシート

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リフォームとかPCに貼って色を変えるとすれば?

屋外用サインシートの耐候性が良いなら、扉の色を変えるとか、PCのケースや携帯電話に貼って色を変えるとかにも使えないか...と思い付く方も多いでしょう。しかし、結果から言うと適していません。

スコッチカル フィルムやタフカルなどの屋外用サインシートは、紫外線や水分への耐久性はあっても、耐摩耗性は備えていません。つまり表面は柔らかいのです。このため、つめで軽くこすっただけでもキズがつきます。また薬品や油分に対しても弱いので、あまり手が触れそうにない箇所に、帯や模様、文字を入れる程度にしか使えません。 また、もし思ったような仕上がりにならず剥がそうとしても、のりが残る可能性が高いので、やらないほうが無難です。これらの用途には面倒でも塗装で仕上げるか、別の素材を使うことをお勧めします。

リフォームには内装用の素材を

3Mには「ダイノック」シート、シーアイ化成からは「ベルビアン」シートという内装用の塩ビ・フィルムがあります、これらを使えばマンションの扉の色を変えるとか、オリジナルなPCのケースの仕上げに使うことも可能です。単色もありますが、模様(天然木や大理石、砂など)を持った製品が数多くあり、模様のある製品のほうが「あら」が目立たないため便利です。

ダイノックやベルビアンはどのビニールクロスよりも、はるかに耐久性に優れています。仕上がりもシートとしては高品位です。つめで軽くこすった程度ではキズはつきません。ただし、高価とはいえ塩ビ・フィルムですから、熱には弱く長期的には見た目もしだいに悪くなってきます。 このため通常の壁や家具にはほとんど使われません。 スチールのドアやスチール パーティション、ある程度水がかかるような洗面台の背など、クロスが適していない部分でも使えますが、貼り直しができませんから壁面全体の内装には向きません。エレベーターの扉とか、鉄道車両の壁面に使われているのは良くみかけます。

ダイノックやベルビアンは曲面に使うと楽しいのだが...

ダイノックやベルビアンはスチールの塗装面や平滑な木工下地(要プライマー処理)に貼り付けられます。面白いのはドライヤーの熱を加えると軟化し、例えばヘルメットのような曲面でも貼ることができることです。しかし、切り口の処理をどうするかとか、2枚のシートをつなぐ部分の処理とかには、経験がないとわからないため、少なくとも1度は経験者と一緒に作業をしないと難しいかもしれません。

この材料は厚みがサインシートより厚く、それほどしなやかではないため、PCのケースのフラットな部分であればそう難しくはありません、面白いでしょう。しかし携帯電話などの小物に完璧に貼るのはおそらくプロでも難しいし、適していないでしょう。

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2007年9月30日 作成:ita

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