携帯の電池レベル表示

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携帯電話の電池残量表示はあてにならないのか?

私の携帯電話(SHARP 812SH)のマニュアルではレベル2で電池残量20〜30%、レベル1で電池残量10%となっています。しかし携帯のバッテリーの残量表示がレベル2であっても、通話後すぐシャットダウンしたりすることもあり、私の携帯電話の電池残量表示は全くあてになりません。マニュアルは「電池レベル表示は電池残量の目安です」とも書いてありますから、しかたないのかと思っていましたが....

812sh_battery.jpg

検出誤差が1%と小さい携帯向け電池残量IC

EETIMESの記事で日本テキサス・インスツルメンツからLi(リチウム)イオン2次電池のエネルギ残量を最大1%と小さい誤差で検出できるIC『bq27500』が発売されていることを知りました。

これを使えば携帯電話機において、電池残量の表示分解能を現在主流の3段階から、100〜0%の範囲で1%刻みで表示。さらに、検出誤差に対するマージンが小さくなることから、2次電池の放電が進んだ際に「電池切れ」と判断する端子電圧(放電終止電圧)を機器設計者が低く設定できる可能性がある。この結果、電池駆動時間を延ばせる。

今回の日本TIだけでなく、すでに2006年8月にはマキシム社が同様のチップをリリースしているようです。つまり電池残量の正確な表示は、「できないのではなく専用チップを載せていないだけ」なんですね。私のSHARP 812SHは連続待ち受け330時間となっていますが、購入時、ほとんど通話をしない状態にも関わらず、電池は1週間持つかどうかのレベルだったように思います。 実用上は3段階の表示でもかまいませんが、信頼できる残量表示と普通に使っても10日に1度の充電で済む携帯電話が欲しい。

bq27500

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)はImpedance Track」テクノロジーを搭載し、スマートフォンその他のハンドヘルド機器においてシステム本体側に実装してバッテリ残量の正確な計測機能を提供する新型バッテリ残量管理IC(集積回路)、『bq27500』を発表しました。 『bq27500』はバッテリの放電レート、温度、劣化その他の影響を直接計測して、バッテリ残量を1%以内の誤差で正確に予測します。
日本テキサス・インスツルメンツ(ニュース・リリース)
日本TI、検出誤差が1%と小さい携帯向け電池残量ICを発売
EETIMES (2007/09/27)
マキシム社が16ビット・マイコン搭載の電池残量IC発売、セル認証機能を用意
EETIMES (2006/08/11)

非接触の急速充電システム

ついでに、3年以内の実用化を目指し携帯型機器向けに、電磁誘導で電力を非接触で伝送する急速充電システムを開発するとのこと、これも実用化されると便利ですね。

携帯型機器に向けた非接触の急速充電システムを村田とエプソンが共同開発へ
EETIMES (2007/09/28)

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2007年10月 6日 作成:ita

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